はいべえさん
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「……ん…っ…ふあぁ…」
あんまり、よく寝れなかった。
【はいべえさん】という存在からのLINEが気になって、寝れなかったのだ。
でも今日は、そういうわけにはいかない。
学校だ、グズグズしてると遅れちゃう。
片手に、パンとジュースをもって家をでた。
「ちっあっきぃ――」
甘ったるい声が、耳をぬける。
「おはよ、春奈」
「どした?元気ないぢゃん」
「え…そう?そうでもないんだけどな…」
バレるわけには、いかない。
きって、頭おかしいって笑われる。
「ふーん。あ、そういえば…今月のトレンドチェックした?」
「あぁ!!するのわすれてた…」
「ふふ…♪だと思ってちゃーんと春奈が調べてきたんだから!!」
「ほんとー??さっすが春奈様!!」
トレンドに敏感な私達2人は、よく情報交換をしてる。
でも今日は、私が昨日【はいべえさん】に気を取られて、チェックするのを忘れちゃったから、春奈の情報のみ。
「あー!!はやく教えてよっ」
「仕方ないなぁ…特別だよー?」
幸せな、平穏な、通学中……だったんだ。