俺様悪魔王子が溺愛したとき
溺愛Lv.2.5

〜優羽side〜


〜優羽side〜

「滝本くん、おはよぉ〜」

そう言って猫なで声で許可なく
腕を絡めてくる女。

必死に胸を強調してるのが笑える。

うぜぇ... その猫なで声に寒気さえ覚える。
でも俺は、にっこり笑って
それとなく腕を外して挨拶をする。

そうすればめんどくさいことに
巻き込まれなくてすむ。

そう思いながら教室に入る。
すると、
「おっはよーう、優羽!
今日も爽やかさが輝いてるね〜。
優羽のキャラに似合わねーけど」

そう無邪気に笑って
ハイテンションなめんどくさいやつが
三浦樹(みうらいつき)


「はよ。俺だって朝からこんなのごめんだよ。てか、テンション高い、うざい」


樹と話してると、どこからか
鋭い視線を感じる。
なんだ...?

少し周りを見渡すと、鋭く俺を
睨んでる女が1人いた。

...なんで睨んでんだ?
まさか俺じゃない?と思ったが
明らかに俺を見ている。

あぁ。気づいてんのか、俺の裏の顔を。

面白くなりそうじゃん。

「へぇ...あいつ面白そう」

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