俺様悪魔王子が溺愛したとき
あ、いいこと思いついた。
にやけるのを抑え、、
「大丈夫?怪我はない?
気づかなくてごめんね。このくらい大丈夫だよ」
そう優しく応えた。
でも、ぎゃーぎゃーとこの女は
食い下がる。
うるさいから、人いないとこ連れてくか。
手を引っ張って有無を言わせず
空き教室へと連れていく。
周りから悲鳴が聞こえる。
...うるせぇ。お前らのその声はどっから出してんだよ。
そう思いながら、教室に入る。
こいつになんて言おうかな。
そう考えていると、こいつと言葉が被った。
なんか睨まれてるし、どんだけ嫌われてんだよ俺。でも、いい度胸。気に入った。
「ふっ、そんな俺を睨みつけて
いい度胸じゃん?」
そう言うと、こいつは 俺がこんな裏があるとは思っても見なかったのか唖然とし始めた。
けど、どこか納得しているようにも見える。
裏を出しても強気に言い返すこいつ。
「へぇ、俺が本性出しても驚かないんだな。なに、知ってたわけ?」
いや、知ってるわけがない。
俺はこの学校で本性出してるのは樹くらいのものだ。
正直驚いた。こいつは見抜いていた。
俺の裏の本性に。こんなやつ初めて出会った。やっぱり気に入った。
みんな俺の顔しか見ていない。俺の裏の顔なんかこれっぽっちも見ようともしない。だから、女なんて嫌いなんだ。
でも、、こいつは周りの女とは違うのかな。
俺は笑みを浮かべる。