俺様悪魔王子が溺愛したとき
あ、こいつの名前知らねぇや。
そう思い、聞いてみると
芸人ばりのズッコケを見せ
「晒科美羽」そう言った。
美羽、か。
俺の事は名前で呼べって言ったら
美羽は顔を真っ赤にして「優羽」と叫んだ。
名前呼ぶだけで顔真っ赤とか
どんだけピュアだよ。
褒めといてやるか。
「よくできました」
あ、言うこと聞いてもらうなら
連絡先知らなきゃだよな。
美羽の携帯を手に取り操作する。
なんか隣で騒いでる番犬...美羽。
まじうるせぇ。
「これでよし、ほらよ、俺の連絡先入れといたから、俺が呼んだらすぐ来ること」
そしたら、美羽の顔に
"連絡なんて無視しちゃえばいいか"っていうふざけた言葉が浮かんだ。
美羽の考えてることってすんげぇわかりやすい。
連絡無視したらどうなるかわかってんのか美羽は。
すると美羽はめっちゃ怖がってた。
しかもぼそっと閻魔大王って言葉も聞こえたしな。
わざとかと思うくらい。
しかもそんなに似てるか、閻魔大王に。
嬉しくねぇ。