俺様悪魔王子が溺愛したとき
心愛の質問には答えず、私はそう言葉を残し、理科準備室まで走った。なんで私がこんなことに。。
昨日の私を恨む。
「はぁ、はぁ...」
「遅い、1分遅刻」
イスに足を組んで優雅に座っている優羽。
「遅いってあんたねぇ、理科準備室って別館の方じゃないのよ!!本館から向かってるんだから、そんなの3分なんて無理に決まってるでしょ!」
「俺はあんたじゃない、優羽だ。
それに俺の言うこと聞かなきゃならないことしたのは、どこのどいつだ?」
優羽は、ふんっと鼻を鳴らして得意気に言う。
悔しい、昨日に戻りたい。
「そうだ、言いたいことあったんだよ。
美羽、お前今から俺の彼女のフリしろ、期限はそうだな。俺が終わりって言うまで。下僕から彼女、すごい成長だけど」