俺様悪魔王子が溺愛したとき
そんなことを考えてたら、俺がニコニコしなければならない理由となった出来事が思い出される。
〜〜中学生のころ〜〜
中学生のころは、まだ純粋だったのか子供だったのか、俺には普通に好きなやつもいた。告白されて付き合って、大事にしてたつもりだった。
名前は、門原綺苺(かどくら あやめ)
「ゆーう!帰ろ〜!!」
そう言って太陽みたいに笑ういい女だった。
大事にしてるからこそ、手を繋ぐのも周りより遅く、キスもしてなかった。
俺だって先に進みたくないわけじゃない。でも、大事だったんだ。だから、俺の気持ちだけで進んで、綺苺を傷つけたくなかった。
そんなある日、忘れ物をした俺は教室まで向かう。