王子様少女とお姫様少年
「全然怖くねぇよ!」
「ふーん。じゃあ、ちょうど空いてるし早く乗ろー!」
「お、おう…」
ウチは、覇気なく返事をした。
空いてたせいか早く順番が回ってきた
あー!クソー!マジで怖いんですけどー!
「へぇ~。ここのウォータースライダーって縦列で座るんじゃなくて横列で座るんだね!やったね!優ちゃんの隣に座れる!」
「…そうなんすか…」
今それどころじゃねぇんだよぉぉお!!
『次の方どうぞー!』
ついに来てしまった…
「優ちゃん…こっち向いて」
そう言われて横を向くと
ーーチュッ
へ…
「怖いのなくなるおまじない♪また、守るとかなんか考えたんでしょ?僕が守るって言ったのに…」
『では、行ってらっしゃい!』
「えっ!えぇぇぇぇぇ!!?」
そう言ってウチの声と共に落下した。