王子様少女とお姫様少年
だって、あの女の子が夏蓮に抱きついていたから…
「あっ…優ちゃん!いい加減離れろよ」
ほっとした…
もしかしたら、いつもみたく“優ちゃん”って言われないかと思ったから。
「え~!ちょっと~あっ…夏蓮くんの彼女さんこんにちは!」
そう言って笑う女の子…でも、何処か鋭く睨まれてるような気がした。
「どうも…そう言えば名前なんて言うんだ?」
「真中愛梨です~!夏蓮くんとは、同じクラスで仲良くさせてもらってます!」
ーーズキ