王子様少女とお姫様少年
「そっか…ありがと!夏蓮よろしくな」
ウチは、頑張って笑顔を作り思ってもない事を言った。
もう、コレで胸が張り裂けそうなのに愛梨ちゃんは、追い撃ちをつく。
「そう言えば~三日前、夏蓮くん放課後先生に呼び出しなんてされてませんよ?ずっと私といましたよ♪」
「っ!?」
そう言い終わった後すぐさま夏蓮に抱きついた。
ウチは、何も言わずに自分の教室に走って逃げた。
なんで?愛梨ちゃんが夏蓮が嘘ついたって知ってんだ?
先生にって言ってたじゃん
嘘なんてつかないでほしかった…
ポタポタ涙が出てきた。