王子様少女とお姫様少年
あの後、ウチは先生に呼ばれみっちり怒られた。
「ただいま、美沙」
「おかえり〜たっぷり扱かれたんだね〜(笑)」
「笑い事じゃない。」
「まぁねー♪事情は知ってるよ。超広まってるし」
「あっそ。」
「て言うか、優季?あんた女の子でしょ?おかしすぎるよ。普通、男が女を守るのに逆じゃない!」
確かにおかしいよ…こんな日常。
でも、
「別にいいよ。夏蓮はウチが守るって決めたし。」
美沙がポカーンとした顔で見つめてくる。