王子様少女とお姫様少年
良かった、良かった~
「でも…イラついちゃったけどね?」
「え…?」
「悪い子にはお仕置きしなきゃね♪よーし!帰ろっか!」
そう言って、ウチを抱き上げる夏蓮。
「えっ!怒ってないって言ったじゃん!しかも降ろせよ!」
「だーめ!怒ってないとは、言ったけどイラついてないとは言ってないじゃん!あと、足怪我してる人は黙って抱っこされとくの!」
屁理屈だぁぁぁあ!
でも、足怪我してる所気づいててくれたんだ…
「夏蓮ごめん。後、ありがと」
「もういいよ?でも、お仕置きするけどね♪」
「いーやーだー!!!」
あの後、ウチは二度と夏蓮に嫉妬させる事はしないと誓った。