王子様少女とお姫様少年
『只今から王子様とお姫様コンテストを始めまーす!』
ーーワァー!
なっ!ヤバイだろ!この歓声…
「か、夏蓮?スゴく緊張するんだけど…」
「大丈夫!すぐ終わるから!」
『では、No.1姫路夏蓮&八王子優季ペアどうぞ!』
と、トップバッターなのか!!?
『きゃー!王子…?えっ?』
『あれ?姫が王子の格好!?』
『てか、あれ王子?!すげぇ可愛いんだけど…』
なっ、なっ!みんなから視線がぁぁぁぁ
「今日は、宣言しにきました!」
あんなに騒いでいたみんなが黙った。
ていうか、宣言って何?
「僕は、星欄学園の姫でした。でも、これからは王子になります!まぁ、優ちゃん限定だけど?だから、今後一切“姫”とか呼ばないで。後優ちゃんにも“王子”って。気にしてるし」
…!
夏蓮…。
「ウチも!星欄学園の王子でした!でも、これからは夏蓮限定の姫になります!」
ーーワァー!
みんなの歓声が一気に巻き起こった。
夏蓮は、目を見開いてこちらを見てきた。
「だーいすき」
そう言ってウチは、みんなの歓声と共に初めて自分から唇にキスをした。
その後、ウチらは星欄学園で有名な王子様とお姫様カップルになった。
もちろん!ウチがお姫様で夏蓮が王子様でーー。