王子様少女とお姫様少年
「だからもってきたんだよ?そんぐらいわかれ!」
「うん!ありがと!」
「おう!かれん!」
「なに?…わっ!」
ーーちゅっ
「つよくなるおまじない!いつかは、かれんがウチをまもれよ?そんときまではまもってやるよ!つよくなれたら、ウチにおまじないしてな!」
「うん!わかった!」
僕はこの時から好きになった。
こっから、僕は優ちゃんには内緒で習い事をした。
もちろん!強くなるために…。
「まぁ、こんな感じかな?」
「ヒック…なんか感動する…王子どんだけいいやつなんだよ…グスン」
え…泣く話だった…?今?
しかも、優ちゃんの事。また“王子”って言ったな…後で殴る
「てか、お前女の方が良かったんじゃね?昔も今もあんま変わんねぇじゃん」
今のは、カチンときたね!
「お前、ふざけんな!これでも身長173㎝なったし!優ちゃん抜かしたもんね!」
「あー。前までは、167㎝だったもんな~よかったね」
「腹立つわ!失恋野郎」
「なっ!てめぇ…」
「おい!夏蓮!!南雲!!ケンカはやめろよ!」
優ちゃん!
「優ちゃん!」
「はぁ…ケンカが絶えないよな…」
そう言えば…おまじないしてなかったな…優ちゃんに。
僕は、優ちゃんの腕をこっちに引き寄せた。
ーーちゅっ!
「優ちゃん?僕、強くなったし王子様にもなれたよ?だからおまじない!」
「お、おぼえてたのかよ!!/////」
可愛い!
優ちゃん、今も昔も大好きだよ!