王子様少女とお姫様少年
「なんで!?別れるの?意味わかんないんだけど」
「だってさ…今日ここに来たって事は別れようと思ってきたんだろ?」
何、言ってんの?
「違うに決まってんじゃん!私は、ただ…ただ!本当に私の事好きなの?って聞こうと思って…だって私ばっかり好きみたいで、なんか不安で…」
私は、勢いに任せて全部言った。
なのに神門は…
「へっ…?」
間抜けな声を出した。
「ちょっと!私頑張って言ったのになんなの!?その間抜けな声は!」
「いや…だってまさか、美沙からそんな言葉聞くとは思わなかったし…」
…。
最低!
こんなに大好きなのに
こんなに思ってるのに
言葉に出さないとわかんないなんて…
「少しくらい気づいてよ!!!」