王子様少女とお姫様少年
いや…流石に学生結婚はな…
夏蓮は…気が早過ぎるな…
実際、すげー嬉しいんだけど…
「夏蓮…ごめん。今はムリだよ…」
「え…」
「まだ、高校卒業したばっかだし…来月からは大学生だろ?お互い大変だと思うんだよ…しかも、まだウチら10代だし…」
夏蓮は、泣きそうな顔で頷いた。
「ごめんね…優ちゃん。僕さ分かってたよ…大学生になったらお互い忙しくなるし…結婚なんてしたら余計に大変になるって…」
夏蓮は…でもね、と言って話を続けた。
「僕さ怖かったんだ…お互い忙しくなったら、優ちゃんは…僕から離れて行くんじゃないかって…だから、結婚したら一緒にいれるって…」
本当にごめんね!っていう夏蓮。