王子様少女とお姫様少年
新しい物語の始まり
蓮季side
「うわぁ!やばいやばい!蓮季隣の家の人に挨拶しに行かなきゃだ!」
「えっ?今から?母さん…こんな早くに行ったら迷惑じゃないかな?まだ…6時30だよ?寝てるかもしれないよ?」
「あっ!そうだね…」
はぁ…母さんは歳をとってもおっちょこちょいのままだな…
そう。あれから7年の月日が経ち、俺は中学3年になった。
そして、隣の町に引っ越ししてきた。それで母さんは、挨拶挨拶と騒いでる。
まぁ、俺は相変わらず母さんに猫かぶっているし大切な人なんて出来ていない。
流石に前みたいに母さん母さんばっかりでは無いけど。
そして、バカ親父はーー。
「優ちゃん!優ちゃん!」
母さんにぞっこんだ。
「何〜?今、隣の家の人にあげるお土産準備してるの!」
そう言われ、口を尖らせて拗ねているバカ親父。
「きもっ」