sweet
「うん」
「うん、じゃなくて何してんのよ!」
「何って…LINEで俺、友達に追加したのに如月ちゃんが追加してくんないから…」
確かに(くーた)という人から追加されていたが、誰か分からないので放置していた。
「あと、ついでにメアドも」
ポイッと渡された携帯で電話帳のアイコンをタップし、確認してみると川上空太という文字が見えた。
「い、いつの間に…っていうか私、ロック掛けてたよ!?」
そう、私はこの携帯にパスワード式のロックを掛けていたのだ。
ちなみにパスワードは…
「12345、でしょ?」
「な、何で…!?」
「そういう顔、してるもん」
「か、顔…」
コイツは天才なのか。人の顔を見るだけでパスワードがわかるのか!
しかも私はどんな顔してるんだよ!?