無口で冷たい俺のお姫様




『あら、麗?あんた松浦くんと食べるんじゃ?って後ろにいるのね』




『おう、沢木。お前も色々とありがとーなぁ』



一応お礼は言わないとな



嘘つかれた時もあったが
結局は付き合えたんだからな。



『いいわよ、私はただ麗がモジモジしたりはっきり態度に出さないのがイライラしてただけだから』



『へっ?』



『ちょっ、かえで!』



その言葉に麗子ちゃんは
急いで沢木の口を手で塞ぐ。



『…………んん』




『黙ってて、』



一言そう言うと沢木の口から手を離し
後ろに居る俺にむこう行こうと
麗子ちゃんの席へと移動した。



もしかして

麗子ちゃんって結構前から
俺の事を気にしててくれたんじゃない?



沢木の言葉を聞いてそんなことを、考えてしまう。


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