無口で冷たい俺のお姫様
そう言えば
いつから俺の事を気にしてくれたんだろうか。
聞いてみる?
いや、答えてくれるか微妙だな。
でもまぁ、気になるし。
『ね、麗子ちゃん』
弁当に入ってる卵焼きを食べる麗子ちゃんに
意を決して聞いてみた。
すると、ピタッと止まったかと思うと
俺をチラっと見て、目線をそらす。
んん?
そんな言いづらい?
もしかして、
『恥ずかしい?言うの』
『………っ』
あぁ、そうなんだ。
麗子ちゃん分かりやすいなぁ。