無口で冷たい俺のお姫様
『松浦くん』
その声に完全シャットダウンしてた頭が
勢い良くたちあがる。
頭を上げるとそこには麗子ちゃんが
お弁当を2つ手に持ち立ってて。
あれ、俺まさかの寝てた?
いつもなら昼休み前の授業は寝ない。
てか、ねれない。
だけど今日は麗子ちゃんに聞こうと必死で
どうやらこのちっちゃな脳みそがパンクして
寝てしまったらしい。
ほんと情けないぞ俺。
『麗子ちゃんごめんね、俺寝てたみたいで』
二人だけの空間の空き教室で
机を向かい合わせにして座る。
麗子ちゃんは軽く頷くと俺の前にはいっと
ハンカチに包まれた弁当を差し出した。
『待ってました!』
麗子ちゃんの手作り弁当。
俺、めちゃくちゃ楽しみだったんだよ。
ほら、なんかすげーカップルっぽいし?