無口で冷たい俺のお姫様
『麗子ちゃぁぁぁん!』
隣のクラスの扉を勢い良く開けて
いつもの席に座ってる彼女を呼ぶ。
くるっと俺の方を振り向いてくれる
麗子ちゃん。
あぁ、今日も可愛い。
『う、ざ、い』
声は聞こえないけど
完璧に口元がそう動くのが分かる。
でもおかまいなしに教室へと入る。
そして麗子ちゃんの席の前に。
『松浦君もこりないわね毎日毎日』
そう言うのは毎日麗子ちゃんと一緒に
居る友だちの、、、
えぇっと、、、
『沢木!!沢木 かえで。いい加減名前ぐらい覚えてよ』
あぁ、そうだった、
沢木 かえで。
麗子ちゃん以外興味ないから覚えれないんだよね。