無口で冷たい俺のお姫様
『ぁー待ってらんない、職員室だよな』
『えっ?ちょっ待ってたほうがいいんじゃっ、、、』
沢木の言葉を最後まで聞く前に
俺は職員室へダッシュ。
したのが間違いだった。
『おいこら松浦待て!!』
『ぐぇっ!』
走ってた俺の身体が後ろへと引き戻され
ドスン-
と尻もち。
いってぇ、、、
『なんだよっ!!って、、、げー、、、最悪』
目の前には仁王立ちして
俺を見下ろす生徒指導の先生。
こいつに捕まるとなにかと面倒。
最悪だ、、、
『廊下を走るなと言ってるなぁ散々、よしわからんお前にはご褒美だ』
そう言いながら不敵な笑みをニコーッと
いや、ニヤッと浮かべると俺の襟袖を持ち
教官室へと連れ込まれる。
『ちょっ、俺は麗子ちゃん探してんだよ!!昼休みなくなるだろー』
なんて俺の叫びは虚しく
ご褒美という名のプリント整理を手伝わされた。