無口で冷たい俺のお姫様



そしてそして、



チャイムの音と共に教室を飛び出そうとした



だが、

 
『おい、HRあるからまだ無理だろ』



その一言で体は引き戻される。


あぁもぉ、今すぐにでも行きたいっつのに
いらねーんだよHRなんて。


しかもなげーし!



担任の要らない話を右から左へと
流しながら早くしろーと
心の中でつぶやく。



まだ隣から音が聞こえないから隣も
まだだろうと思う。


だけど、いつ終わるか分からない。


このままだと麗子ちゃんが帰ってしまう。




『じゃあー今日はこれで終わりだー』



『きりーつ』



やっとのことで終わったHR
礼の号令で飛び出す俺。



そして麗子ちゃんのクラスへ。




と、同時に出てくる人



まだ教室の中かなー。



『麗子ちゃぁぁぁん!』



前のドアから中を覗く。







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