無口で冷たい俺のお姫様
ズキューンッ-
な、何だこの子。
何?ほんとに麗子ちゃん?
俺の知ってる麗子ちゃんじゃない。
いや、俺だけに対してすっごく
冷たかったから、知らなかっただけかもしれない。
だけど、こんなにガラッと変わられると
俺の心はついていけない。
この顔を見るために今までアプローチ
してきたわけだけど
いきなりこれはズルい。
麗子ちゃんはいつも俺の心を仕留める。
無意識に、麗子ちゃんは気づいてない。
『麗子ちゃん、ズルい。その顔はダメ。』
『えっ?』
あぁ、俺はもう駄目かもしれない。
本能が体を支配する。
自然に腰を上げる俺。
まっすぐに麗子ちゃんを見つめる。