無口で冷たい俺のお姫様
まだ顔が赤い。
『えっ、、、ちょっ、、、』
だんだん近づいてく俺。
机を挟んで座ってる麗子ちゃんの顔が
だんだんと近づく。
なにかを察したのか
麗子ちゃんは目を丸くさせながら少し
後ろへと体を反らす。
でも座ってるしそこまで下がれてない。
あと数センチ。
麗子ちゃんとの距離がそうなった時、
麗子ちゃんがギュッと目をつぶる。
俺、なにしてんの?
ピタッと止まる体。
ほんと、あと少しで触れそうなくらいの距離。
耐えろ俺。
キスは駄目だろ。
麗子ちゃんに嫌われてしまう。
本能をなんとか押さえ込み
また止まらなくなる前に椅子に腰を降ろす。
『、、、松浦、、、君、、、?』
ゆっくり目を開けて
椅子に座ってる俺をまっすぐ見つめる。
はぁぁぁ。
危ない俺。
『ごめん麗子ちゃん、今俺、キスしそうになった。ほんと、ごめんね』
せっかくこんな麗子ちゃんを見れたのに
嫌われてはい、終わり。
なんて死んでも嫌だ。