無口で冷たい俺のお姫様




『ごめんごめん、俺は麗子ちゃんのことで頭がいっぱいだから』




『すごいわね、そのストレートさ』



苦笑いを浮かべながら
呆れたように隣の席に座る沢木。



『そりゃあ好きだもん。ね、麗子ちゃん』



そう話をふって麗子ちゃんの返事待ち。



でも



『、、、』



相変わらずの無視っぷりの無口なお姫様。



でもめげませんよ俺は。

そんなこともう慣れっこだって。



『麗子ちゃん、俺の彼女になってくれる気になった?』




お決まりの言葉を今日も聞く。



まぁ答えはわかってるんだけどね。




『ならない、嫌いだから』



グサッ--




あぁ、さすがに嫌いだからと言われると、
鉄の心の俺でもヒビが入るよ麗子ちゃん。




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