無口で冷たい俺のお姫様




今、俺に向けて笑った?





そうだよな?




だって二人きりだし。




だけどいつも睨んで怒ってる麗子ちゃんが



今は笑ってくれてる。




『麗子ちゃん、、、笑ってくれた』



『え、、、そ、そりゃ私だって笑う』



あ、口調がいつもの麗子ちゃんな
戻ってしまった。



でもまだ少し赤いかな。



目線を逸し髪の毛を耳にかける。



一つ一つの仕草が今は、いつもより可愛く見える。



『だって俺に対していつも怒ってるからさ』



『それは、、、いつも周りの目気にしないから』



周りの目?


周りの目ってクラスの奴ら?




『どこでも叫んでるし』



確かに。



『好きだとか普通に言うし』



そりゃ好きですもん。




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