無口で冷たい俺のお姫様
ノーーー!
待ってよ、俺麗子ちゃんと一緒に
帰るっていう約束が、、
なんてもうすでに女子は居ない。
『松浦くん、日直忘れてたの?』
後ろから一部始終を見てたであろう麗子ちゃんが
そう聞いてくる。
あぁー、、一緒に帰るという俺の楽しみが
終わっ、、『待ってるから、、書いたら?』
えっ………
『待っててくれるの?』
『え?うん…………べつに』
『ダッシュで書く!』
麗子ちゃんが優しい、、
待っててくれるなんて
俺の為に、、
感激すぎてニヤけが止まらない。
ダッシュで書いた内容は自分でもなんて書いたか
思い出せないぐらい適当だけど
そんなの関係ない!
待っててくれてる麗子ちゃんが居るんだからな。
職員室に出し終えて
職員室の前で待っててくれた麗子ちゃんに
『ごめんね、じゃあ帰ろっか』
そう言って校門へ向かう。
はぁぁぁ、麗子ちゃんと一緒に校門を
くぐる日が来るとは、、
『松浦くん、電車なの?』
『うん、そうだよ』
『そっか』
『麗子ちゃんも駅でしょ?』
コクンと頷く麗子ちゃん。
相変わらずまだまだ無口だけど
前よりはほんと話してくれる。
そんなことだけで俺は幸せなんだよなー。
ちなみに最寄り駅は終点だから
駅の中でも一緒だ。
これはたから見たらカップルだよな!
見えるよな!