無口で冷たい俺のお姫様
あぁ、情けない。
ほんととんでもなく情けない。!
『どーした和俊。最近暗くね?』
『おー、春希、俺は今ものすごく幸せなドン底気分だ』
『………すまん。日本語がわからない』
少し考えた後、苦笑いで俺を見る。
そーんな暗いかな俺。
『悩み事か?最近、いい感じだったんじゃねーの?』
『…そーなんだけどさぁ、実はさぁ』
悩んでた事、それとどうすればいいか
この際すべて話してスッキリするために
俺は春希に相談した。
笑われたってこの状況が解決するなら
まぁ、我慢しよう。
『ふーん。なるほどね、今まで通り接すればいいんじゃない?』
『それができねーから困ってんの』
『まぁ彼氏になりたいのは分かるけどさ、今すぐには無理だろ。だから深く考えずデート誘ったりしてけば?』
分かってるんだけどなぁ、
近くなればなるほど
早く俺の彼女にって気持ちと
どうすればいいのかって思いがグルグル回って
自分の気持ちに制御がつけられないんだよな。