無口で冷たい俺のお姫様



『松浦くん………どうしたの』




下を向きこの変な緊張を解こうと
落ち着かせてた




そこに麗子ちゃんの声が降りかかる。




『あ、麗子ちゃん』



『具合い悪いの?』




『全然!元気元気』




ふーん。と少し変なのって感じの表情を浮かべる


緊張してました



なんて言えるわけない!




『じゃぁ帰りましょうか麗子ちゃん』




そう歩き出す。




相変わらず俺からの話しばっかの帰り道。



俺ばっか喋ってて楽しいのかなぁとか

面倒くさいとか思ってねぇかなぁとか



心の中は不安が出てくるわ出てくるわ。



それを押し込めるように余計、口数が多くなる。




『ねぇ………松浦くん。どこか寄り道する?』




『うん、いいねぇっ………えっいいの?』




麗子ちゃんからのサプライズ演出。




寄り道する?なんて言ってもらえた俺の頭



ちょっとフリーズしちゃいそうですよ、





『松浦くんがいいなら別に。』




相変わらずクールだけども
その裏に隠れた照れが俺の心を掴んでるんだよ麗子ちゃん。




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