無口で冷たい俺のお姫様




『うん、いこう!ぜひ寄ろう!』




これはチャンスだよなっ



仲良くなって俺のことを考えてもらえる。



もっともっとおれのことを知ってもらわないとな。




駅までの間に小さいけどカフェ?っていうのか
よく分からないがケーキとか食べれる所へと入る。



向かい席に座り

俺はアイスコーヒー。


麗子ちゃんはオレンジジュースを頼む。



オレンジジュース。



麗子ちゃんが頼むと可愛いっ。





『ね、麗子ちゃん、今日も相変わらず可愛いねっ』




たしかこんな感じだったよないつもの俺は




その言葉にピクッと反応する麗子ちゃん。



飲んでたオレンジジュースをテーブルに置くと




『松浦くん。久しぶりにそんなこと言うからびっくりした』



そう少し笑って言った。



っ!



俺、いつもの俺らしくなんて考えてたのに

麗子ちゃんがいままでの麗子ちゃんじゃない。




言われ慣れた?



だからってその笑顔はダメダメ。




『そ、そう?いつも通りだけど』




『なんか、変だったよここ最近』




『んーそうかなぁ。』



感付かれてた。



麗子ちゃん、気づいてたんだな俺の事。







なんか嬉しかったりするだが。




まぁ当たり前か、あんだけウザいくらいに言ってた
奴がいきなり言わなくなると気付くよな。




『ねぇ、松浦くんてさ。その、本気?私の事、』




じっと見つめられ


麗子ちゃんの口から出たとは思えない言葉に


一瞬。固まってしまう。





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