無口で冷たい俺のお姫様
色々重なって余計、落ち込んでるよ俺。
無言のまま、駅まで歩いてるけど
麗子ちゃんは相変わらずうつむき加減。
どうしたものか。
もう、どうせはなから嫌われ覚悟で話しかけてきて
ここまできたわけだ。
うざい、
嫌い、
何度言われたことか。
そりゃあせっかく少しいい感じになってきたのは
あるけど
俺が怖がって引いてしまうなら
ここでいっそ本気で告白してみようか。
ダメでもともと
今の関係なら断られたってまだ傷は浅いかもしれない。
まぁ、
逃げてるだけかもしれないが。
相変わらず
俺は弱いなぁ。
『ね、麗子ちゃん』
だけどもう、こんなギクシャクした関係が
続くくらいならっ…………
頭の中はもうその考えしか思い浮かず
なんだろうな、
自暴自棄になってるのかも。
『なに?』
『俺、麗子ちゃんの彼氏になりたい』
こんな風に告白したかったわけでも
するわけでも無かったんだけどな。
『っ………えっとそれって、返事、、』
いつもの俺と違うことを麗子ちゃんは
感づいたのか、顔を赤らめ俺を見る。