無口で冷たい俺のお姫様
本気の気持ちを……。
『この、、、バカ松浦!』
バシッー。
イテッ、、、
『はぁ、、麗から聞いたわよ松浦くん。松浦くんらしくないわね』
はい。
分かってますとも。
あの後、正気に戻った俺は
目の前で呆然と立ちすくしてる麗子ちゃんに
ただただ謝ることしかできず
泣くことも喋ることもしない麗子ちゃんを
降りる駅で見送って帰ったんだ。
普通、誠心誠意謝りますよね
いや、謝るっていうかきちんとそこは
制御して告白するべきだよな
ほんと、バカ。
最低。
『………松浦くん。見た目でわかるほどに暗いオーラ出さないで、、、こっちまで暗くなるわ』
『はぁ。麗子ちゃん………怒ってるだろうな』
『…………どうだろうね』
怒ってるより
嫌ってるのほうがでかいかもなぁ。
ほんと俺ってなんであそこで、、、
あぁ、思い出すたび自分を殴ってやりたくなる。
『もーあんたらってホント見ててイライラするわ!ひとつだけ言ってあげる!最近、よくあんたの事話してたわあの子。ていうか、うざいとか言ってた時からね』
『えっ?』
『あんたが来なかったりしたらみょうにソワソワしたりね!ったく…………なんで私がこんなおせっかい』
今のが本当なら
初めから嫌われてなくて
もしかして……………
いや、いやいやいや。
そんなまさかのことあるわけ無い、、、
『な、なぁ沢木、それって』
『知らないわよ。自分で聞きなさいよ』