無口で冷たい俺のお姫様





『やっぱお前おもしれーなぁ!』




『黙れ』




それでも笑ってやがる春希の頭を
一発殴ってやった。



それでも笑いをこらえてる。




『まぁあれだ、頑張れよ』




『ぜってぇバカにしてるだろ』




こんな奴ほっといて


どうするべきか、どうすれば許してもらえるか





考えるんだ俺。




このままじゃ、友達の関係でもいられない




断られたって



麗子ちゃんを諦めることなんてできないし



それじゃあやっぱり元に戻れる方法を
考えなきゃいけないわけで。





そうずっとずっと考えてた俺。




授業中、当てられてることさえも気づかない
くらいに考えまくってた。






< 80 / 123 >

この作品をシェア

pagetop