無口で冷たい俺のお姫様
『やっぱお前おもしれーなぁ!』
『黙れ』
それでも笑ってやがる春希の頭を
一発殴ってやった。
それでも笑いをこらえてる。
『まぁあれだ、頑張れよ』
『ぜってぇバカにしてるだろ』
こんな奴ほっといて
どうするべきか、どうすれば許してもらえるか
考えるんだ俺。
このままじゃ、友達の関係でもいられない
断られたって
麗子ちゃんを諦めることなんてできないし
それじゃあやっぱり元に戻れる方法を
考えなきゃいけないわけで。
そうずっとずっと考えてた俺。
授業中、当てられてることさえも気づかない
くらいに考えまくってた。