無口で冷たい俺のお姫様





『だったら今度だって聞いてくれんじゃない?確かにあんなことされて嫌いになったかもしれない。』




『っ、ストレートに言うなお前』




『だか、久住はちゃんと話は聞いてくれると思うけどなぁ多分』



そうなのかねぇ。



麗子ちゃんは確かに優しいし
そういうことはきちんと聞いてくれるかもしれない。



ただ、嫌われてるっていうことが事実になれば
それこそ怖いものはない。


自業自得なんだけどさ。




『グジグジすんな、初めてなんだろそこまで好きになったの。』



『おう』




こいつって、意外にいいやつなんだな。




『俺はお前が一喜一憂してるのを見るのが楽しみなんだから早く玉砕してこい』




撤回だ。




前言撤回。




ケラケラ笑うこいつに


善意などない!




まぁ、でも。



考えてはくれたんだし踏ん切りはついたかな。




そう自分の中で覚悟ができた俺は


学校帰り、奢れとうるさい春希にコンビニで
散々買わされ家に帰った。




そして早速!





メールを送ろうとしたんだか




なんて送ればいいんだ…………



< 82 / 123 >

この作品をシェア

pagetop