無口で冷たい俺のお姫様
もうこのタイミングしかないよな。
自分の思いを
本気だって分かってくれた今なら
きちんと答えてくれるよな。
『っ……………』
顔を真っ赤にさせ
目を見開いて俺を見つめる。
『俺の事、まだ好きじゃなくても、これから本気で俺の事、そういうふうに考えてくれないかな?』
『………そういうふうに?』
『うん。でもきちんと伝えておく。いつもの軽い感じで言うんじゃないよ』
コクンと頷いた麗子ちゃんは
体をこっちに向けてくれて
足と足が当たる。
そんなことでドキッとする俺は
相当小心者だったりするのかも。
『麗子ちゃん。俺の彼女になってください。大好きです』
散々告白まがいの言葉を沢山言ってきたけど
きちんと告白したのは初めてで
言い終わった俺の心臓は
張り裂けそうなくらいドキドキしてる。