無口で冷たい俺のお姫様




もうこのタイミングしかないよな。




自分の思いを




本気だって分かってくれた今なら




きちんと答えてくれるよな。




『っ……………』




顔を真っ赤にさせ




目を見開いて俺を見つめる。




『俺の事、まだ好きじゃなくても、これから本気で俺の事、そういうふうに考えてくれないかな?』




『………そういうふうに?』




『うん。でもきちんと伝えておく。いつもの軽い感じで言うんじゃないよ』




コクンと頷いた麗子ちゃんは




体をこっちに向けてくれて



足と足が当たる。



そんなことでドキッとする俺は



相当小心者だったりするのかも。








『麗子ちゃん。俺の彼女になってください。大好きです』








散々告白まがいの言葉を沢山言ってきたけど



きちんと告白したのは初めてで




言い終わった俺の心臓は



張り裂けそうなくらいドキドキしてる。




< 93 / 123 >

この作品をシェア

pagetop