無口で冷たい俺のお姫様
にやける口を押さえ
このどうしたらいいのかわからないくらいの
感激の気持ちを必死に落ち着かせる。
『……………麗子ちゃん。ごめんっ………俺っ我慢できません!!』
けど、無理でした!
はい。
俺っ抱きしめちゃいました。
『ひゃっ………ちょっ……松浦くん?』
『めっちゃ嬉しい!麗子ちゃんからそんな言葉聞けるなんて…………麗子ちゃんが彼女になるなんて』
『……っ……』
言葉にならない麗子ちゃん。
だけど抱きしめる俺を
うざいなんて言わない。
『大好きだよ、麗子ちゃん。ありがとう。』
そう言うと
ギュッ………
と背中に手をまわして抱きしめ返してくれた。
抱きしめてるから
顔が見えないけど
きっと麗子ちゃん、顔真っ赤なんだろうな。