無口で冷たい俺のお姫様
うん。
見たい。
そう思った俺は抱きしめてた体を離し
麗子ちゃんの顔を覗き込む
だって、離したと途端に下を向いちゃうから。
『っちょっ………見ないで』
あぁっもう!
そんな可愛い表情されたら
俺、たまらない。
変態とか言われたっていい。
だって事実だろ可愛いのは。
『ね、麗子ちゃん。』
『な、なに』
『これからは俺の事下の名前で呼んでね!』
『む、無理』
無理ってそんなはっきり言わなくても……
でもめげませんよ俺は。
もう何も怖いものは無い!
『でも俺の彼女でしょ?』
『……………っ努力する』
まっ、まだ今は急がなくても
麗子ちゃんのペースで
麗子ちゃんに合わせてゆっくり進もう。
半年以上も待ったんだから。
大好きな麗子ちゃんが
そばに居てくれるだけで今の俺は
充分だ。
充分…………幸せだーー!