年下彼氏、困ります
「ねぇ、教えてよぉ」
ちらりと矢野くんを見れば案の定女の子が寄って集っている。
どうしよう…
「ねぇ」
耳元で声がしたと思えば
「ひぃ、」
「感じちゃった?」
太ももをゴツイ手が撫でていた。
なれていないせいで反射的に変な声が漏れる。
やだ、やだ、こわい…………
「永澤ちゃん」
べっとりとした声も
太ももを撫でる手も
うっすら浮かべてる笑顔も
怖い。
「っや………」
視界が涙で霞んだ。
「きゃっ」