年下彼氏、困ります




「う……」


いざとなると緊張してきた。

フルーツの入った袋を持って矢野くんの家の前に立ち尽くしている。


「どうしよう…」



男の人の家になんか上がったことないもん……


平気、平気だよ、だって仕事の書類を届けるために来たんだから。


ピンポーン…


インターフォンが鳴ってがちゃっと扉が開いた。



「や、矢野、くん?」



「……俺だけど」




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