年下彼氏、困ります
「よいしょ」
大量の資料を持って資料へと向かう。
これをひとりで整理なんて。
矢野くん、いないし……
というか、どこ行ったんだ、矢野くん。
「もう」
仕方なく資料で前が見えづらい中、手探りで進む。
うっ…重いなこれ…
グラッと傾く度ヒヤヒヤする。
どうにか体勢を立て直して一歩を踏み出したとき、
「う、わっ…」
ツンッと足が引っ掛かって体ごと前に傾く。
あー…やばい。
この量をばらまけたら……
こわくなってぎゅっと目を閉じるとなにか温かいものに包まれた。
「っえ………」