年下彼氏、困ります
何が起きたかまだ理解できてない私。
「危な………永澤、ドジだね」
片付け手伝え、って言われた時の声のトーンで耳元で言った。
「や、矢野くん?!」
矢野くんは長い腕で片方は資料、片方は私を支えていた。
てか、呼び捨て?!
「ご、ごめん…」
矢野くんとの近さに慌てて矢野くんから離れた。
そんな私を見て矢野くんが吹き出した。
「ぶっ……悪い、あんまりおもしろいから」
「な、なによ!」
恥ずかしさで顔がかぁぁあっと染まる。
やっぱりこの人意味わからない!
年上笑うとか……
涙も溜まりはじめてきた頃、やっと笑いをやめてくれた。
「睨んでるの?それ」
「そ、そうだよ!」
「かわいいね」
「なっ」
慣れない言葉に言葉を詰まらせるとまた笑いだした。
「もう!なんなんですか!」