う わ さ



「あのさぁ~」


ギャルを崩さず近くにいた子に喋りかけた。

「は、はい!!」


女の子は少し半泣き。

「ちょっと…教室に入っていいかな?」


面倒くさくなったから
標準語で言った。

女の子はキョトンとしながら「どうぞ」って言ってくれた。


みんな道をあけてくれて
探しやすかったけど
どこにも"カギ"がない。


一学年、全部の教室に行ったけど何処にもない。


「ヒントもなきゃ
わかるわけないよ…」


動き出すまで
残り─…50分─…


 
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