う わ さ
「七不思議…」
俺は自然とその本に
手をのばしていた。
パラパラ
本がめくれる音だけが
図書室に響く。
「・・・・!!!
あったー…"うわさ"」
奇跡的にうわさが
載っていた。
嬉しくて声に出して
読んでしまった。
「ここの学校の
七不思議…五め─…
"うわさ"
うわさとはある少女が
みんなにいじめをうけ
親にも先生にもみすて
られ自殺してしまった
その子の霊とのゲーム
のこと。死ぬか生きる
かのゲーム。
少女の霊は指令をだす
ある鍵を探せ、と。
その鍵はまだ誰も
見つけたことはない。
謎の鍵なのだ。
私が知ってること…
それは─…
その鍵は自分自身が
持っているってこと。
そしてゲームを
終わらせる方法は
扉を鍵で開けること。
それ以外出ることは
できない。
タイムリミットは
一時間。鍵を見つけら
れなかったら少女は
殺しにくる。かまを
持って…。とても
恐ろしい姿でね…。
私が知ってることは
これだけ。
そして─…
少女の名前は─…
"貴代子"。」
これで文章は終わっていた。
結構詳しく書いてあって
ビックリしている俺。