う わ さ

悲鳴があった所に着くと──…


「……ーうっ」

亜依が手で口を押さえながら俺の後ろに隠れた。

嘔吐しても当然だ。

目の前には
人が人じゃない状態で
体内の臓器が床に散らばっているから─…。

周りにいる人は嘔吐してるか、倒れている人、泣いている人もいた。

たくさん…殺されたな…

ザッと10人は殺されていた。

「亜依…ここから離れて貴代子を探すぞ!」

「う……うん…」

亜依はフラフラにながら俺にすがりよって
歩き出した。


貴代子──
貴方は──何者ですか?


 
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