う わ さ
壁、床には新鮮な真っ赤な血が飛び散った。
「広斗………?
いやぁぁ!!広斗!?ひろ…!?」
亜依は広斗の肩を掴む。
俺…どうなったんだ…?
貴代子が…亜依に向かってカマを振り下ろして─…
あぁ…俺がかばって俺、刺されたんだ…。
でも、幸いにも広斗が刺された場所は腕だった。
でも、命が危険なのは変わらない。
「アーア…
もう一発ヤッタラ
死ヌカナ?バイバイ」
「あなた!!いい加減にしなさいよ!!
あんたなんか…抜かしてやるんだからね!!」
亜依が貴代子にいきなり何かを言ったと思いきや
不思議な言葉を貴代子に向かって言い放った。
しかし、その言葉で振り下ろしたカマが止まった。