う わ さ
───
生徒会室の扉の前まできた。幸いにも貴代子には会わなかった。

「開けるぞ」
「う、うん……」
俺達は何故か緊張していた。何故だか自分達にもわからない。

─ガチャ…

少し古臭いにおいが部屋から出てくる。俺はそっとドアから部屋を覗いて見た。

部屋中見渡しても誰もいない。

「いない……」

疲れ損した…。でも何故俺達は生徒会室に来たのだろうか。別にヒントもなにもなかったのに。
─なにもなかった─
なにかあるのか?この部屋に…。

俺は亜依をおいて入っていった。

 
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