花咲く頃に
クラス
「おはよー!瑠那!!」
「くぁー、おはよー…てか、朝も会ったじゃん!」
今日は始業式。
高校になったら、学校でもメイクしたいと言っていた瑠那は、早速メイクという魔法で変身して来ている。
「うん、でも、学校で会うのは初めてでしょ?」
「…うん…まぁね。」
学校の寮は、瑠那と同じ部屋だったけど、朝からメイクに勤しんでいた瑠那とまともに会話できていなかった。
「てかてか、美桜はなんでそんなに元気なの?まじでありえない…」
そりゃ、昨日は早く寝たもん。
当たり前だよ。
「うーん、楽しみだからかな?初日が楽しみそうに見えない瑠那のほうがおかしいと思うから。」
「いやいや、楽しみですよ。」