花咲く頃に


うーん。
なら、そう見えないのはなんでだろう。

「でもね、眠気には勝てませんよ。」

「いや、勝ちましょうよ。」

ふぁぁぁ
なんてあくびをしながら話す。

そういえば中学でも、瑠那は朝に弱くて夜に強かったな。
何度遅刻して来たことか…

なのに頭がいいからか、先生からの評価はあまり下がらなかったみたい。
雅ノ宮高校って、どちらかといえばトップ校なんだけど、ここが受けれるくらいだから。

高校では遅刻はしなければいいけど…



うちの心配って、大体瑠那なんだよな。
お母さんでもないのに…

「高校では遅刻はしないでよね?」

「んぁ?頑張りはする…」

頑張りはするって…
すぐに破る気がするけど…
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