花咲く頃に
「じゃあ、遅刻したらミルキーカフェの特大苺パフェ奢ってもらお!」
あれ、1度食べてみたかったんだよね。
元々甘党のうちにとっての夢だよね。
「えっ!?美桜あれ食べきれるの?」
「きっと、大丈夫だよ!ってことで、よろしくね!」
「えぇーー」
ブーイングなんて、うちと瑠那の関係には通用しない。
結局、許してくれるのは分かっているから。
何年一緒にいるかって?
約10年だよ!?
もう、瑠那がどういう性格かなんてだいたい把握している…はず。
「うぅー、分かったよ。」
ほらね、渋々でも了承してくれた。
「ありがと!瑠那大好き!!」
「いやいや、まだ遅刻してないですしね。」
でも、瑠那のことだもん。
うちは、夏になるまでに瑠那が遅刻することを予想してる。